辻内科循環器科歯科クリニックでは平成23年8月より、日本歯科大学口腔リハビリテーションセンターと連携し嚥下機能検査(VE検査・VF検査)を開始致しました。
脳卒中の後遺症等により「飲み込む力」が低下すると、誤って気管に食べ物が入る、いわゆる誤嚥の危険性が高くなります。嚥下機能検査は、誤嚥リスクが高い状況下で、なるべく安全に食べられる方法を調べるための検査です。その方に合った食事の形態・姿勢、介助方法を見つける事が大きな目的です。さらに、患者さんはもとより、ご家族・ケアマネージャー・ケアワーカーにも嚥下状態を理解していただく事で、嚥下機能に応じたケアが可能になり、誤嚥性肺炎や窒息などの重篤なケースの回避に繋がります。
また、胃ろう・IVH・リザーバー等で栄養補給している方に対しては、嚥下機能検査によって経管栄養からの離脱の可否を判定できます。すべての栄養補給は無理でも、「食の楽しみ」として少しでも経口摂取ができるかどうかを検討します。