近年、老人性認知症の多くは、アルツハイマー型認知症と呼ばれ、その原因の多くは廃用的要因が強いことが徐々に解明されてきました。同時に、脳の活性化訓練(脳リハビリテーション)によってこれらの進行を阻止し、機能を改善させられることもわかってきました。
これまで「認知症(痴呆)は治らない」といわれてきましたが、それはあまりにも進みすぎた重度認知症を指しており、その前段階である、軽度~中度認知症の大部分では、適切な治療を行うことで、高い確率で回復もしくは進行を食い止めさせられることがわかりました。この軽度~中度認知症の期間は個人差こそありますが、最低2~3年あると言われており、その時期に適切な診断・治療を行うことが大変重要です。 つまり、他の病気と同じように認知症も「早期診断、早期治療が最重要である」といえるのです。同時に、認知症になりやすい人は40~50代でも、適切な診断で見分けられるため、早めの予防対策も重要です。