認知症の検査・相談なら練馬区大泉学園の辻内科循環器科歯科クリニックへ

様々な介護施設を揃えて練馬区のみなさまの生活の支えになります。

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いきいき外来

いきいき外来(認知症外来)のご案内

当院では「脳いきいき外来」と名づけたもの忘れ外来を開設しております。実施内容は、認知症が疑われる患者様への各種検査・診断・投薬治療及び家族面談・指導を行っております。

毎週木曜の午前  お問合せ 03-3924-2017
※初診時は月・水・金・土の辻院長の外来診療を受診してください。

単なるもの忘れでしょうか・・・?

「昔片付けた物の場所が思い出せない…知人の名前が出てこない」などの経験はどなたでもあるのではないでしょうか?「もの忘れ」は自然な老化によっておこる「いわゆる歳のせい」で、誰にでも起こります。しかし「認知症」は「病気」であり、単なるもの忘れではありません。

そこで『認知症』とは ・・・
身体や脳の病気が原因となり、記憶・判断力などに障害がおこり、通常の社会生活がおくれなくなった状態とされています。
その原因となる病気は、頭蓋内の病気によるものや、身体の病気によるものなど多数ありますが、多くは「アルツハイマー病」と「脳血管障害による認知症」と 言われています。そのため、原因となる病気を適切に治療することで認知症の症状が軽くなるものもあり、それらは全体の約1割を占めているといわれていま す。
日本では、脳血管障害による認知症の方がアルツハイマー病よりも多いといわれていましたが、最近ではその割合が逆転したとの報告があります。

「もの忘れ」と「認知症の違い」 あれ?と思ったら・・

認知症は、最初は「歳のせいによるもの忘れ」との区別がつきにくい病気です。
代表的な違いは、認知症は記憶のすべてを忘れてしまうのに対し、歳のせいによるもの忘れは
記憶の一部を忘れているという点があげられます。

■「認知症によるもの忘れ」と「老化によるもの忘れ」の違い

認知症によるもの忘れ 老化(歳のせい)によるもの忘れ
病気である 病気ではない
進行する 短期間(半年~1年)では大きく変化しない
もの忘れ以外に時間や場所の判断が不確かになる 記憶障害のみ
幻視・幻聴・妄想などの精神症状を伴うことがある 他の精神症状を伴わない
自覚していない場合が多い 自覚がある

当院で行う主な検査

認知症の診断は二段階検査を原則とし、まずかなひろいテストや動物名想起などの前頭葉機能検査を行い、ついでMMSなどの神経心理検査を行います。
続いて、CTやMRI、SPECTなどの画像診断を必要に応じ行います。

簡単に行える認知症度チェック

以下の質問にお答えください。

境界 No ご本人の様子に当てはまるものすべてに○をつけてください。
4個以上でまだらボケの疑い 1 無表情・無感動の傾向が見られる。
2 ぼんやりしていることが多い。
3 生きがいを覚えているふうがない。
4 根気が全く続かない。
5 発想が乏しく、画一的になる。
6 一日や一週間の計画が自分で立てられない。
7 三つ以上の用事を、同時並行して片付けられない。
8 反応が遅く、動作がもたもたしている。
9 同じことを繰り返し話したり、尋ねたりする。
10 相手の意見を聞かない。
4個以上で中度認知症の疑い 11 何度教えても日付があやふやになる。
12 身だしなみに無頓着になる。
13 今までできてきた家庭内での簡単な用事ができなくなる。(洗濯物の整理・草取りなど)
14 ガス・風呂の火・電気の消し忘れ・水道の閉め忘れが目立つ。
15 料理が上手くできず、味付けが変になる。
16 薬をきちんと飲めていないので、家族が確認する必要がある。
17 季節や目的にあった服を選べない。
18 昨日のでき事をすっかり忘れてしまう。
(たとえば、昨日の老人会のでき事を忘れるのではなく
老人会があったことそのものを忘れてしまう。)
19 お金や持ち物のしまい場所を忘れ「盗まれた」と騒ぐ。
20 簡単な計画もできない。
3個以上で高度認知症の疑い 21 同居している家族の名前や関係が分からない。
22 汚れた下着をそのまま平気で着ている。
23 服を一人では着られず、上着に足を通したりする。
24 風呂に入ることを嫌がる。
25 食事をしたことをすぐに忘れる。
26 しばしば自宅の方向が分からなくなる。
27 家庭生活(食事・入浴・排泄・)に介助が必要である。
28 独り言や同じ言葉の繰り返しが目立つ。
29 誰もいないのに「人がいる」と言ったりする。
30 大小便を失敗し、後の処理がうまくできない。

※境界領域の得点の方・境界領域以上の得点の方は早めに専門医をご受診ください。
認知症も他の病気と同じように、早期発見・早期治療が非常に重要な病気です・・・

当施設で行う認知症への取り組み 脳リハビリテーション

近年、老人性認知症の多くは、アルツハイマー型認知症と呼ばれ、その原因の多くは廃用的要因が強いことが徐々に解明されてきました。同時に、脳の活性化訓練(脳リハビリテーション)によってこれらの進行を阻止し、機能を改善させられることもわかってきました。

 これまで「認知症(痴呆)は治らない」といわれてきましたが、それはあまりにも進みすぎた重度認知症を指しており、その前段階である、軽度~中度認知症の大部分では、適切な治療を行うことで、高い確率で回復もしくは進行を食い止めさせられることがわかりました。この軽度~中度認知症の期間は個人差こそありますが、最低2~3年あると言われており、その時期に適切な診断・治療を行うことが大変重要です。 つまり、他の病気と同じように認知症も「早期診断、早期治療が最重要である」といえるのです。同時に、認知症になりやすい人は40~50代でも、適切な診断で見分けられるため、早めの予防対策も重要です。